作品名
虚ノ少女- レビュー :
4.75
- 発売日 : 2013-02-08
- シリーズ : 虚ノ少女
- 作者 : 杉菜水姫
- ジャンル : ミステリー デモ・体験版あり
- メーカー : InnocentGrey
- 品番 : 1195gun0024
- JANコード : 4560215590247
- メーカー品番 : GUN-0024
- 価格 : ¥10780










日本が戦争への道を歩み始めた、所謂前線と呼ばれた時代。
FANZA
北陸の雪深い山中に人形(ヒトガタ)と云う集落があった。
ヒンナサマと云う土人形を祀る奇妙な風習が残る此の地にて、祭の夜にひとりの女が殺されていた。
村の者は口々にヒンナサマの祟りだと口にした。
正統ではない者がヒンナサマを祀ったが故に祟りに遭って殺されたと。
昭和三十二年、十二月。
朽木冬子が病室より攫われてから、およそ二年の歳月が過ぎていた。
時坂玲人の妹紫は、自殺を図ろうとしていた男を助ける。
この男こそ現在の黄泉帰った‘ヒンナサマの祟り’の被疑者であった――
戦時を跨いで続く妄執を断ち切る為に時坂玲人は動く。
その胸の内に冬子への妄執を引き摺りながら――
同時期に動きを見せ始めた、六年前に解散した筈の宗教団体は果たして何を画策しているのか――
祟りを為すのが天であろうとも、手を下すのは人である。