作品名
もののあはれは彩の頃。 普及版- レビュー :
4.33
- 発売日 : 2020-11-27
- シリーズ : もののあはれは彩の頃。
- 作者 : ななろば華
- ジャンル : 女子校生 フェラ 恋愛 デモ・体験版あり
- メーカー : QUINCE SOFT
- 品番 : 2109qus701
- JANコード : 4520424259113
- メーカー品番 : QUS-701
- 価格 : ¥4180







吉と出るか京と出るか、縁もゆかりも賽次第――
FANZA
青年・東雲暁は、目覚めると紅葉の舞う河原に立っていた。
なぜここにいるのか、どう進めべきなのか、なにも覚えていないままで。
ただわかるのは、目の前にサイコロが浮いているという状況だけ。
「さあ、賽を振りなよ」
まず、そうしないことには始まらない――
謎の女・クナドにそう促され、彼は与えられた賽を振る。
「――ここは」
すると、彼が目にしていた景色はガラリと変わった。
風流な自然もどこへやら、彼が立っていたのは京の歓楽街・秋の祇園――
「四条通……」
思わず口をついてしまうほど、どこか郷愁を覚えるその景観。
ただし普段は賑わい豊かなこの繁華街も、今は嘘のように静まり返っている。
「五マス目――残念ながら、一回休み」
天より響くクナドの声。
彼は、ようやくこの世界の理を知る。
「双六だ」
賽を振ると、マス目を進むことができる。
賽を振ると、あがりを目指すことができる。
そして、同様に覇を競う相手もいるということに。
「あんたは敵だ。あまり馴れ馴れしくするな」
制服に身を包んだ少女、野々宮京楓冷酷に暁を敵とみなした。
彼女だけではない。双六ならば、勝者となるのは一人だけ。
「勝ってみせる。俺よりラッキーな奴はいない」
己こそが天に祝福されし運命の持ち主であると、信じて疑わないのが彼の誇り。
青年は持ち前の幸運を武器に、あがりを目指して賽を振る。