作品名
Worlds and World’s end 初回版- レビュー :
4.00
- 発売日 : 2011-05-27
- 作者 : アマクラ
- ジャンル : 学園もの 恋愛 デモ・体験版あり
- メーカー : rootnuko
- 品番 : 000_024pcg
- JANコード : 4935066302736
- メーカー品番 : ROOT-002
- 価格 : ¥9680






























変わらないものと、ずっとそう……思っていた。
FANZA
毎朝、似たような時間に似たような場所を往復して。
試験の結果や、クラスの中の人間関係、気になるあの子のことを気にしてみたりとか。
たとえば、そんな日常。代わり映えしない学園生活。
八代拓海は、日常が約束されたものだと信じていた。
町を騒がす通り魔事件。終末を謳った宗教法人。
世間の関心は節操なく、瞬く内に流れ去る。
なぜならそれらは結局、他人事でしかないのだと……誰もがそう思い込んでいるから。
和泉宗一は、自分もまたその例外ではないと信じていた。
世界の中心からは遠く隔たる、とある地方の片田舎。
一度は捨てたつもりで、そこを出てきたはずなのに。
けれどしがらみだけは断ち切れず、今もこうして残り続ける。
三村祐二は、帰るべき場所のあることを信じていた。
‘退屈な’ 日常――。
‘終わらない’ 日常――。
そこにあるのは、変わらない明日への絶対的な信頼だ。
けれど、それがもし仮に……単なる独り善がりの、盲信に過ぎないのだとしたら?
変わらぬ明日の訪れを、信じられなくなってくる君に。
誰かはひょっとすると、こんなふうに答えるのかもしれない。
「大丈夫、安心して。明けない夜がないように、朝は必ず訪れるの」
そして、きっとそれは守られるだろう。
世界がいまだ、約束された日常の中に留まり続けている、その限りは――。