作品名
Orange Memories 流通テレカ付- 発売日 : 2010-09-24
- 作者 : zinno 七海綾音 水瀬凛
- ジャンル : 幼なじみ 学園もの デモ・体験版あり
- メーカー : パープルソフトウェア
- 品番 : 1241purple5010_t
- JANコード : 4944445007223
- メーカー品番 : PURPLE-5010
- 価格 : ¥9680
無事大学の4回生になろうとしていたある日、俺/更科浩紀の元に、一本の電話が掛かってきた。相手は、かつての恩師・長江遊次郎先生。
FANZA
懐かしさから話が弾む中、話題は自然と俺の進路のことになった。
俺は教職を目指している。
となると、当然、教育実習があるわけだが……肝心の実習先は、まだ決まっていなかった。そのことを話すと電話口の長江先生は、豪快な声をさらにはじけさせて言った――いい所があるぞ――と。
現在、長江先生が勤務している学園に来ないかとの話だった。
実習の期間は3週間。
普通は2週間程度ということを考えると少々長い。一教師の願いで期間の都合が出来るのかと不思議がった俺だったが、なんでも長江先生とそこの学園の理事長は昔なじみで、かなり融通が利くらしい。
先生は続けた。「名目は実習だが、君さえ良ければ、研修終了後の採用は、決まっているも同然だ。実習期間中のこっちでの住まいは何とかしてやるから来い」
赴任先の「星樫(ほかし)町」は、かつて俺が暮らしていた所。少々田舎だが、住みやすい所なのは分かっているし、後の生活が保障されているのもいい。
「じゃあ、お世話になります」
俺がそう答えるのに、さほどの時間は掛からなかった。
そして、月日は流れて4回生の秋。残りの単位も全て取り終えた俺は、懐かしの星樫町へ向かうことになった。