見習い退魔師 本気（マジ）でイキますっ！

作品名

あたし、天野宮 亜真乃（あまのみや あまの）。
明日からは待ちに待った長期休暇。
プールで海で泳いだり、友達とお祭りにいったり、開催される花火を一緒に見たり。
やりたいこと盛りだくさん。
そんなことを考えてたら、かなりうるさい足音が聞こえてきた。
「亜真乃っ。お前はこれを着て、退魔師となるのだっ！！！」

天野宮 大五郎（あまのみや だいごろう）。あたしの親父。
突拍子のないのはいつものことだけど、さすがに今回のは自然とため息が出た。
この前だって――妖気が強まった。この近くに妖魔がいる、とか。
その年で脳内妄想全力でかっ飛ばすって、どうなのよっ！？
なんて思ってたら、声を上げたくなる感触がお尻と胸に。
親父が手作りコスプレ衣装をあたしに着せようと、服を脱がしにかかってた。
「こんの、変態クソ親父ぃっ！」
どかんっ。あたしは親父を思いっきり蹴り飛ばす。

――そんな時だった。

どこからともなく声が聞こえ、背後でガラス窓が弾け飛ぶ。
次いで、感じたこともない風が、気持ち悪い空気がその場を支配してきた。

FANZA