作品名
end sleep- 発売日 : 2013-05-31
- 作者 : ゆきねこ その吉。
- ジャンル : 恋愛 ミステリー デモ・体験版あり
- メーカー : LilacSoft
- 品番 : 1566apc10318
- JANコード : 4935066303443
- 価格 : ¥8580
自分は他人よりも少しだけ恵まれない人間だと言われる事がある。名前は「成田 一樹」と言う。
FANZA
現在は大学生であるものの、幼少期に両親は他界しており、義父母との関係は既に破たんしていた。
そんな折目つけた、住み込みでの高級アルバイト。
胡散臭いとは感じながらも、俺はそのアルバイトに参加する事にした。
その場所は山奥深くにあり、屋敷は高い塀に囲まれた場所だった。
まるで映画にでも出て来そうな光景の中、俺は一人の少女と出逢う。
「貴方が……私のお兄様になるの?」
どこか浮世離れした容姿をした美しい少女。
彼女のその言葉が意味する事を考える暇もなく、彼女はその場を去ってしまった。
その後を追うように急ぎ足を踏み入れた屋敷の中には、既に他のメンバーが揃っていた。
屋敷の中にいたメンバーは、一名を除き全員が同世代の男女だった。
最初に出会ったのは、どこか自分と似た匂いのする人物で『織来 静紅』と言う。
『西野 花夜子』は、他人と接するのが苦手なのか、常におびえたような様子を見せている。
そして、先程出逢った少女の名前が……『東條 翠』・
それ以外にも、施設にいた頃の仲間『山本 勇人』との再会があり、出来れば関わりたくないタイプだと呼べる『稲敷 未穂』がいて、雇い主が用意した人間だろうか?執事として、中山と言う初老の男性がいた。
そんな俺達に発表された仕事の内容。
それは「それぞれ割り当てられた役柄を演じながら過ごす』という不可解なもので奇しくも彼女の言葉の通り、俺が兄役で彼女が妹役……という不思議な生活がスタートした。
最初の日数は何の問題もなかった、それなりに平和に時間は過ぎて行った。
そう、あの夜までは……。
降りしきる雨。深夜に鳴り響いたガラスの砕けた音。
俺達が駆け付けた先で見たもの、それは無残に殺害された未穂の亡骸だった―……。